ほとりノート

Twitterにいっぱい画像をあげられないので渋々

ハーヴェステラ感想(ネタばれなし/ルンファとの比較多々あり)

おはーヴェステラ~(そんな挨拶はない)

農奴のほとりです

 

発売前から気になっていたけど、体験版がまあ辛くてずいぶん長い間寝かしてしまったハーヴェステラをようやっとストーリークリアしたのでつらつら感想を羅列します(後で見返すと俺が楽しいため)

前提として元々ルンファプレイヤー(全作クリア済)の農奴なので、どうしてもルンファとの比較が主になってしまうのはお許しください

ネタばれ要素はほとんどありませんが、キャラクターの話をするときにキャラ名とかここのBGMがよかったという話をしているので、少しでも気になる方は避けたほうが良いと思います

では以下感想

 

 

 

 

まあ巷で言われているように完全に別物

共通点はファンタジー農業ライフってとこくらいかな

俺にとってのルンファは住民との交流(祭り、日々の挨拶、依頼等)を軸にメインストーリーと農業が付随するイメージ


対してハーヴェステラはメインストーリーにかなり比重を置いて、アクセントとして農業、仲間との交流というものを置いているような感想を抱いた

なのでルンファ的なファンタジースローライフをイメージしてこのゲーム遊ぶと結構乖離があると思う

 

どっちが優れてるとかはないけど、個人的な感想としてはもう少し生活感があってもよかったかな…

主人公(アイン)くんの家だけ街の外れ(ワールドマップだと完全に別区域)にあるし、近場の村の住人も2〜3人以外はみんなモブだしそこはちょっと寂しかった

 

農業については、巷では必要性薄いとか言われてるけどご冗談を

このゲーム農業疎かにしてクリアしたやついないだろ…

まあなんのことはなくて、戦闘システム的に被弾を防げない上に雑魚でもかなりの火力がある

↑事前動作がほとんどないこと、無敵時間的な回避手段がほとんどないこと(厳密にはあるけどまあ無理)からゴリゴリ減っていく

さらにボス級だと初見殺し&初見殺しなので回復しながらの戦闘前提となる(ボスに負けたのは計3回くらいなんだけど、負けた時次の日昼からスタートなこと、使い切ったリソースは戻ってこないこと、治療費が痛いことからリセ推奨。ただそうするとそれなりに長い会話イベント一から見直しなのが辛い)

その上生半可な回復アイテム量だと普通にリソース尽きて負けるので、ほぼ唯一の回復アイテム入手方法の農業は必須

 

まあ後半くらいから果樹園になるからそういう意味では牧場要素は次第に薄くなっていくかも

果樹は枯れないし水やりもしなくていい、さらにメイン回復アイテムことジュースの原材料でもあるのでまあバランスブレイカーではある

 

ただ果樹も買うと高いし、金稼ぎの方法が基本的には街の人のサブクエスト報酬&料理納品依頼になるのでどちらにせよ農業は必須(大事なことなので)

新しい作物を育てる楽しみとそれを使って新しい料理を作る楽しみはルンファと共通している要素だと思う

ただ前述の通り農業は回復アイテムのためという側面が大きいので、若干義務的な感じがしたかも

ルンファは農業するとキャラクターが強くなるという要素はあれど、それこそO,4,5ではストーリークリアのためだけなら必ずしも必須というわけではないのでまぁそこは次回作以降でうまく表現して欲しい(ルンファ過去作ではダンジョン畑をXマス耕させたり、ダンジョンで特定の作物を育てさせるとかいう義務オブ義務農業をやらせてた過去もあるのでその辺はご愛嬌ということで)


ストーリーは正直ハーヴェステラ圧勝かな

これは仕方ない部分もあって、ルンファ5は言いたくないけどアレだし、準最新作のルンファ4は2012年だしで良くも悪くも今風じゃないところが多々ある

そしてルンファの場合はどんなに大きくても国単位(結果的に世界がやばいことは数回あったけど)、悪いと田舎の村単位の話だったりするから、スケールの大きさではもう完敗

ただ、そこがルンファの良いところだということは声を大にして主張しておく

 

まあハーヴェステラのストーリーも?ってなる部分や回収されない伏線もパッと思いつくだけで何個かあったりするし、まあありがちというか手垢の付いたネタだよねっていう要素もいっぱいあるんだけど、魅せ方がとても良かったと思う


これはゲーム全般を通じた話なんだけど、このゲームめちゃめちゃ見せ方が上手い

グラは正直wiips3かくらいの感想なんだけど、ゲームイラストは美麗だし、カメラワークいちいち凝ってるし、ふっと風景全体として見た時の完成度がとても高いと思う

↑秋の夜の畑の風景。めちゃめちゃいい。

特に春の街、ネメアは凄い

桜なんて真っ平らなテクスチャをたくさん重ねてるだけで、ムービー中ズームされると笑ってしまうんだけど、街全体の雰囲気としてはトップクラスにいい


そしてこのゲームずるいのがBGMがひたすらにいいから「うおおお!なんかこう素晴らしい何かだ!」という感動を覚えやすい気がする

まあグラについても今後に期待って感じなんだけど、とにかく雰囲気が良かったと言うお話

 

登場人物たちについては可もなく不可もなく

メインヒロインのアリアは存在感バリバリで、これぞメインヒロインって感じだったし、主人公の相棒として申し分なかった


ルンファはザ・メインヒロインみたいな人があんまりいないからそう言う意味では新鮮だった(ストーリー中メインヒロイン的な役割果たしたの蕪様とソニア山とセルザくらいでしょ。蕪様はアレだし…。マナさんとシアさんと某古神竜?知らなーい)

他のパーティメンバーもストーリー進行とともに解禁されていって、最終的に主人公含め9人の大所帯になるんだけど、戦闘的にはまあ若干の個性はあれど誰でもいいっていうのが長所でもあり短所でもある

各パーティメンバーには属性というものがあって、敵の弱点を突くのに重要なんだけど、事前にどの敵が何弱点か分からないせいもあって終始「メインヒロインのアリア+気が向いた誰か」と言う組み合わせになってた

申し訳ないのはブラッカというキャラがいるんだけど、彼のジョブが俺のメインジョブになってたせいで、突ける弱点属性が被るからほとんどパーティに採用できなかったのは悪かったと思ってる(キャラとしてはまあまあ好きだから許してくれ)


そして各パーティメンバー固有のキャラストーリーがあって、進めるとそのキャラの内面であったりとか未来への決意的なものが垣間見れるんだけど、これは全体的に高品質だった

特にディアンサスとハイネはとても良かった

ディアンサスはストーリー的にも特異な立ち位置のキーパーソンだし世界観と彼女の種族への理解を深められたという意味でも良かったんだけど、ハイネはいい意味で期待を裏切ってきた

このハイネくんは最初女好きなチャラいイケメン発明家という盛り盛り設定で現れる上、固有ジョブも使い辛いから第一印象は良くなかったんだけど、彼のキャラクターストーリーは展開的にもとても良かったし、メインストーリーに絡む要素があるとは夢にも思わなかったから、最終かなり好きなキャラクターになっていた


ハイネのストーリー見て「あれ…?これってこういうことだよな…」ってなってた要素が終盤めちゃめちゃ回収されるのいいよね…

 

ちなみに、俺はキモオタなので天然ぽい女の子が好きな傾向があるのでずっとエモが気に入ってたんだけど、最終アリアのあまりのメインヒロイン力にやられました

ずるいだろあんなの

↑エモ。とてもかわいい(脳死)

 

まとめると、荒削りなシステム・グラフィックだけどストーリーは王道かつ予想を裏切ってきて最後まで飽きづらいし、古き良きJRPGみをかなり感じる楽しいゲームだった


BGMはちょっと良すぎるくらいにいい

FEARというマップにいる高レベルな強敵(要はFoE)戦と終盤の第8話で戦うボス戦BGMが特にお気に入り

生活BGMだとハーヴェステラのテーマ(ピアノver)がかなりいい

 

イラストはとても美麗だし、料理はいちいち美味しそうなのでそこもとても良かった

↑終盤俺の冒険をずっと支えてくれたアップルパイさん
ルンファの料理とてもじゃないけど美味そうじゃないんだよな…


あとムービーが全然なかったのは少し寂しかった

全部人形劇ないし3Dモデルで進行してたからキメるときはキメて欲しいよな…

↑これは戦闘前のモーションの中でも結構かっこいいほうなんだけど、総じてあんまり迫力なかったりするのよね…

 

続編に期待したいけど、この世界観だとまあまず作れないだろうしどうするんだろう

せっかくの新規IPだし大切に育てて欲しいな…

 

 

おまけ

↑主人公がよくするポーズ。めちゃめちゃ印象に残る